昭和39年（1964年）にスタートした千修年賀状はわたしたちの大きな特徴である「ソフト＆ハード」を顕著に表した作品としてその歴史を重ねてきました。それはわたしたちの｢オリジナリティ｣へのこだわりの歴史でもあります。
お正月の楽しいひと時を皆様で楽しみながら組み立てられ、新鮮な驚きや感動をお届けできれば・・・と願いながら創作を重ねています。 定型封筒に入る大きさでありながら、そこに広がる楽しい世界を想像し、毎年たくさんのアイデアが集められます。その中から絞り込まれたテーマに沿って、アイデアをかたちにする千修のものづくりへのこだわりが、アートとも呼べる作品を50年以上にわたって産み出してきた原動力です。
令和6年（2024年）
ますます、目出鯛！（めでたい）
古来『枡（ます）』は、お金と同等の価値があったお米を計ったり、神様へのお供え物を入れたりする、神聖で縁起の良い器として使われていました。『鯛』もまた「おめでたい」との語呂合わせから日本人にとって馴染みの深い縁起ものです。縁起の良い枡と鯛をモチーフに、皆様が「ますます、目出鯛！」年を迎えられますように。
令和5年（2023年）
縁起三景
初夢にあらわれると良いとされる富士、鷹、茄子。その三拍子が丸窓から見え、順光と反射光が織りなす遊び心ある世界を描き出しました。三つの縁起物が、彩りと光の中でゆったりと共演しています。
令和4年（2022年）
福を広げる 傘の華
末広がりの縁起物といわれ、新年のお祝いとしても重宝される傘。
広げて下から見上げる形が円に近いことから「物事が丸く納まる」と いった意味合いも込められています。花に見立てた色鮮やかな傘がお正 月にふさわしい華やぎの中で、末広がりの一年を咲かせます。
令和3年（2021年）
メッセージCOW
大地をしっかりと踏みしめて歩く牛たち。冬の強い風が吹き荒れても、夏の強い日差しが照り付けても、歩みを止めずに進みます。その確かな足取りに、明るく健やかな日々への想いを重ねて。どうか世の中が穏やかな一年でありますように。
令和2年（2020年）
慶びを映し出す影絵物語
一羽のつるが大空を渡り 我が家にやってきます。朝日にむかう吉兆となる徴(しるし)でしょうか。
平成31年（2019年）
初夢メリーゴーラウンド
平成最後のお正月、干支の最後12番目の「亥年」。亥のまっすぐに突き進む力でメリーゴーラウンドが動き出す。新しい年、次の時代に向け、思いを巡らせる。皆様が新年を好スタートできるように願いを込めて。
平成30年（2018年）
しめかざり
しめかざりは、新年を迎えるにあたって、厄や災いを祓い、歳神様をお迎えするために飾られます。 戌お飾り、玉お飾り、海老お飾りの３体に各々の願いを込めて…。
平成29年（2017年）
鳳凰の舞
鳳凰は古来よりめでたいことの起こる前兆とされる鳥とされてきました。この孔雀に似た美しい鳥が森から飛び立ち、空を舞う姿をお楽しみください。新たな年明けを彩る絵柄で飛翔の年となりますように。
平成28年（2016年）
招福手まり
手まりの起源は、平安時代に貴族が楽しんだ蹴鞠（けまり）にあると言われ、町人文化が花開いた江戸時代には、まりつきは庶民の代表的な正月遊びとなりました。華やかな手まりで、心弾む一年でありますように。
平成27年（2015年）
巻き巻き羊
羊は群れを成し、家族の安泰を好む縁起のよい干支。争いごとのない平和な年でありますように、毛糸で繋がる、2015年の縁です。
平成26年（2014年）
1富士 2夢 3笑顔
めくるめく初夢にちなんで、くるくると回せば、「富嶽三十六景」の4つの名シーン、「神奈川県沖浪裏」「凱風快晴」「礫川雪ノ旦」「山下白雨」を楽しむことができます。
平成25年（2013年）
招福 恵比寿さま一本釣り
福をもたらす神として信仰されている七福神の一人、恵比寿さまが岩場で大きな鯛を釣り上げている場面です。
恵比寿さまは、本来「豊漁の神」でありましたが、時代と共に、「商売繁盛の神」としても信仰されています。
平成24年（2012年）
WE LOVE JAPAN
コミュニケーションの大切さを再認識した一年でした。家族の「絆」、社会との「絆」という思いをこめて・・・WE LOVE JAPAN
台紙を開くと立ち上がる、JAPANの文字に模された干支の龍が、雲の嶺を駆け上がる様子に、愛する日本の復興への祈りがこめられています。
平成23年（2011年）
うさぎと亀と初日の出
イソップ物語の「うさぎと亀」をモチーフにデザインしました。十二支で時間を表す辰刻（しんこく）では、夜明けの6時が「卯の刻」となります。うさぎと亀が競って夜明けに日の出を見るために競争している様子を表現しています。
平成22年（2010年）
紅白姫だるま
姫だるまは、愛媛県や大分県で福を呼ぶ縁起物としてお正月などに飾られる伝統的な民芸品。その愛らしい容姿で人々の心を和ませる、美しく優雅な姫だるまをオリジナル折り紙にして表現しました。
平成21年（2009年）
千年の輝き
十二単の華やかな唐衣、背景に日本の四季の輝きを表現したきらびやかな屏風を配した、新しい年を優雅に祝う年賀状です。
平成20年（2008年）
開運招福輪
新しい年の運を開き、福を招くきらびやかな年賀状です。かつて子どもたちが手作りで遊んだ「絵巻き戦車」をモチーフにしたコンストラクションで、金色の棒を回してゴムを巻けば、実際に力強く動き出します。
平成19年（2007年）
新春四景
鏡上の紙の上に描かれた「新春」の4つの点景が、向かい鏡の仕掛けで奥行きを持った空間として立ち上がります。温かみのあるタッチと爽やかな色使いが美しいイラストは、「2006年千修イラストレーションコンテスト」において最優秀賞を受賞した森有紀子さんのオリジナル作品です。
平成18年（2006年）
飛び立つ絵本
2006年の干支である「戌（イヌ）」を主人公に、他の干支の動物たちとの物語を飛び出す絵本風のコンストラクションでお楽しみいただきます。
モチーフの干支のイラストは2005千修イラストレーションコンテストで優秀賞を受賞された、中野賢治さんのオリジナル作品です。
平成17年（2005年）
FORTUNE RING
一枚のミラー調の神を折ることによってできる不思議な造形。幾重の円が光を反射し、キラキラと輝き、その存在感をアピールします。付属のシールには、合格必勝や家内安全、健康などの8つの願い事を記しました。叶えたい願い事を中央の円に貼って、オリジナルのリングの完成です。
平成16年（2004年）
世界の国からおめでとう
グローバルな視点から発想した異色の年賀状。組み立てていくと球形（地球）になるコンストラクション。さらに、スタンドを組みたててセットすると「地球儀」になる年賀状。しかも世界各国の国旗にその国の言葉で数年のお祝いメッセージがデザインされている。
平成15年（2003年）
百人一首
小倉百人一首が江戸時代のお正月のあそび「かるた」と合体してできた、「歌かるた」をモチーフにした年賀状。
平成14年（2002年）
春駒
馬年にちなんだ2匹の馬。シンプルな紙製の構造だが、馬を取り込む背景の美しさと調和して、幻想的な世界をつくっている。
平成13年（2001年）
かまくら
メルヘンチックで郷愁を誘う「かまくら」。美しい白い紙でつくられた雪の「かまくら」の優しい曲線が印象的。
平成12年（2000年）
初日の出
スポンジを使用した夫婦岩からみる初日の出をモチーフにし、臨場感溢れる仕上がりの年賀状。
平成11年（1999年）
鶴亀透写絵
おめでたい鶴・亀を精細なレーザー抜き加工で仕上げ、そのバックに鏡面の屏風をたて、その鶴亀が写る仕掛けの年賀状。
平成10年（1998年）
大初夢
日本古来から伝わる初夢の理想形「一富士、二鷹、三なすび」で構成された、おめでたいがイッパイの年賀状。
平成9年（1997年）
貝合わせ
宮中に伝わる優雅な遊び「貝合わせ」をテーマに作成した、純和風の年賀状。
平成8年（1996年）
羽子板
2本の羽子板。紙の折りを工夫した立体的な男女の錦絵が、江戸情緒を醸し出している。
平成7年（1995年）
縁起俵
ダンボールをクルクルまいて俵をつくり、それに爪楊枝の先におめでたい縁起物のシールを挟んで差した作りの年賀状。
平成6年（1994年）
源氏物語絵巻
一見、屏風にも見える源氏物語絵巻。華麗な宮中の四季の変化の中に出てくる、和歌で書かれた、古典文学的色彩の年賀状。
平成5年（1993年）
石庭
京都竜安寺の石庭を年賀状として再現。本物の砂を同封し、リアル感を演出。当時大変な反響を生んだ逸品。
平成4年（1992年）
御車
平安朝時代に高貴な方々が乗る、御車（花車）を再現した年賀状。
豪華絢爛な平安絵巻は、お正月にはピッタリの雰囲気。
平成3年（1991年）
紅白獅子
紅白の連獅子。りりしい2組の獅子が紅白の鬣をなびかせ今にも吠えそう。
鬣に紙以外の素材を使用し、リアル感を演出している。
平成2年（1990年）
お正月がいっぱい
お正月の風物詩と四季折々の花の年賀状。
髪の切り込みで組み合わせて作り上げる、卓上装飾物。
昭和63年（1988年）
鶴の舞
おめでたい2羽の鶴。シンプルながら非常にリアリティーのある仕上がり。
特に鶴の足は針金状の金属を使用。
昭和62年（1987年）
破魔矢
お正月の定番「破魔矢」と縁起物のお札で正月情緒を演出。
矢には実際の木を使用し本物に近づけている。
昭和61年（1986年）
七福神スペースシャトル
七福神が乗ったスペースシャトル。
珍しい和物以外のテーマの年賀状として、ユーモラスで楽しい雰囲気がお正月らしい。
昭和60年（1985年）
和凧アラカルト
お正月の定番「凧」。この凧をテーマに日本各地の特徴ある凧が勢揃い。
たこ糸には本物の糸を使用している。
昭和59年（1984年）
打ち出の小槌
おめでたい、金運を願ってつくられた「打ち出の小槌と小判」の年賀状。
金ずくめで幸運を呼び込む縁起物。
昭和58年（1983年）
だるま
縁起物のダルマと日本の扇がセットになった年賀状。特に扉の精巧なつくりは「巧の世界」的技である。
昭和57年（1982年）
出初式
お正月の江戸風物詩「はしごのり」。
本物の木をつかったハシゴは臨場感十分の効果。
昭和56年（1981年）
獅子舞
これは珍しい「獅子舞」。そのほとんどが布を使って作られており、かなりリアルである。
昭和55年（1980年）
七福神扇子
七福神の薀蓄を書いた扇子式年賀状。赤とスミだけでデザインされたシンプルで気品のある仕上がりがお正月らしい。
昭和54年（1979年）
奴凧
紙の折りたたみをうまく利用した、「奴だこ」の傑作。
昭和53年（1978年）
こまいろいろ
年賀状の12の円形をめくるとその下から干支の絵があらわれる。
めくった紙に爪楊枝を差し込むと、コマになる優れもの。
昭和52年（1977年）
小倉百人一首
百人一首をモチーフにした年賀状。窓穴があいた四季を表現するカードを文字の上に当てると四季折々の短歌が楽しめる。
昭和51年（1976年）
紙相撲
紙相撲を年賀状のアイデアに取り入れた傑作。土俵も同封されており、一家揃ってお正月の団欒に最適な年賀状。
昭和50年（1975年）
ジグソーパズル
当時まだ珍しかったジグソーパズル形式の年賀状。
ご挨拶だけでなく家族全員で遊べるのがミソ。
昭和49年（1974年）
モビールメッセージ
いわゆるモビールの機能を年賀状にとり入れた力作。
小さな紙風船がバランスをとって飾る機能もある。
昭和48年（1973年）
懐かしいお正月
今は懐かしい正統派、日本のお正月。開くと可愛らしい子供が竹馬遊びをしている風景が郷愁を誘う。
昭和47年（1972年）
ハイジャンプ
ポップアップ形式の年賀状。冬季オリンピックの年に合わせて考案された、スキーのハイジャンプの形状の年賀状。
昭和46年（1971年）
凧と紙風船
青空に天高く舞う凧。その年の上昇機運を祈願して企画された年賀状で、同封された紙風船が懐かしい。
昭和45年（1970年）
家庭用シール
ご家庭で活用できるシール年賀状。自分の持ち物表示用シールや「火の用心」シールなどが同封されている。
昭和44年（1969年）
鳥の文字づくし
鳥年の「鳥づくし」の年賀状。ポップアップ式に鳥が飛び出し、鳥の文字が入った漢字一覧・天気予報付カレンダー・お天気シール付年賀状。
昭和43年（1968年）
明治百年のお正月
明治100年目のこの年。100年間の新聞の一面を飾ったお正月の記事を集めた情報性豊かな年賀状。
昭和47年（1967年）
東京のお正月
ユニークな折加工を駆使した年賀状で、開くと大きく広がり、その中に東京中のお正月風物詩を楽しく紹介。
昭和41年（1966年）
お正月三が日テレビ番組表
テレビの情報誌など存在しなかった当時に、年賀状にお正月3日間のテレビ番組表を載せたユニークな企画。
昭和40年（1965年）
お正月三が日テレビ番組表
テレビの情報誌など存在しなかった当時に、年賀状にお正月3日間のテレビ番組表を載せたユニークな企画。
昭和39年（1964年）
お正月三が日テレビ番組表
テレビの情報誌など存在しなかった当時に、年賀状にお正月3日間のテレビ番組表を載せたユニークな企画。
